50th anniversary 一般社団法人北海道機械工業会が設立50周年を迎えられましたことを、心からお祝い申 し上げます。 貴工業会におかれましては、昭和50年の設立以来、技術力の向上や会員企業の取引機会 の確保に尽力されるなど、北海道のものづくり産業をけん引され、本道経済の発展に大き く貢献してこられました。近藤会長をはじめ、歴代会長、役員並びに会員企業の皆様のた ゆみないご努力に、深く敬意を表します。 貴工業会が設立された当時は、重化学工業のめざましい発展による高度経済成長が、第1 次オイルショックによって終焉し、我が国が安定成長に移行した頃でした。本道でも高度 経済成長期には製鉄所の増設などがあったものの、道外と比べ製造業の集積が進まなかっ たことから、国の北海道総合開発計画において、苫小牧東部工業基地の建設により産業構 造の高度化を図ることとされるなど、官民挙げてものづくり産業の振興に向けた取組が進 められました。 平成18年には「北海道自動車産業集積促進協議会」が設立され、貴工業会を含め、企 業、経済界、行政などが連携して取り組み、裾野が広い自動車関連産業の立地が本道で進 みました。自動車関連部品の道内調達額が年々上昇していることは、貴工業会と各企業の 皆さまが、絶えず技術力向上に取り組まれてきたことの表れであると思います。 令和2年に道が設立した「北海道宇宙関連ビジネス創出連携会議」には、貴工業会にも参 画いただき、産学官の連携により、本道における宇宙産業の成長産業化を目指しています。 また、近年、北海道の食のブランド化や、道産木材の需要拡大が進み、北海道がこれまで 強みとしてきた食品加工や木材加工といった分野の成長も大いに期待されます。さらには、 次世代半導体の製造拠点や、再生可能エネルギーを活用した国内最大規模のAIデータセン ターの整備が進むなど、北海道はGX・DX関連産業の集積地として注目されています。 ものづくり産業は、付加価値や雇用を生み出すことで、地域経済を支え、本道の将来に わたる発展の「原動力」となる存在です。道といたしましては、今後とも貴工業会と密接に 連携させていただき、生産性向上や研究開発への支援、人材の確保・育成など、ものづく り産業の発展に向け取り組んでまいりますので、引き続きお力添えを賜りますようお願い申 し上げます。 結びに、一般社団法人北海道機械工業会と会員企業の皆様のさらなるご発展を心からお 祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。 設立50周年を祝して 北海道知事 鈴 木 直 道
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